古剣稽古日誌

古剣稽古日誌

代々、古い剣術を伝承している家に生まれ、5歳から稽古させられてきたが、 古流の形を「伝統だ」とひたすら盲信し、神棚に祭り上げてブラックボックスにしたくはなかった。 生きた規矩、法則として再発見し、提示していきたいと、幼い頃から切望し、模索して…

先日、東京での武学研究会の休憩時間のときだ。 同会代表光岡英稔師範と、ゲストの甲野善紀師範との雑談に加えていただくなか、光岡師範から慧眼が示された。 古い武の形とは、当時の人々からすれば「動けば自ずとそうなる、そうせざるをえないという身体の…

〇サムライたちが伝えた武術稽古のお誘い旧弘前藩のサムライたちが伝承してきた卜傳流(ぼくでんりゅう)剣術、當田流(とうだりゅう)棒術、林崎新夢想流居合、本覚克己流和(ほんがくこっきりゅうやわら)などの古流武術を中心に、こころとからだを生き生…

林崎新夢想流居合の再生にむけて

わが修武堂では、会員共通の居合として、旧弘前藩の林崎新夢想流居合を稽古している。 林崎流の居合は「戦国末期の剣豪林崎甚助が創始した」という伝説があり、「最古の居合」という説もあるが明らかではない。 ともかく、発祥地山形新庄から日本各地へ広が…

▼(ご案内)東京で林崎新夢想流居合の稽古研究会!(主催:国際武学研究会) bugakutokyo.blogspot.jp < 武学スペシャル! 林崎新夢想流居合の身体観を紐解く稽古研究会 > 国際武学研究会光岡英稔代表師範と修武堂主宰小山隆秀とのコラボ稽古会です! 11…

林崎新夢想流居合は、弘前藩のサムライ共通の居合だ。 藩内の當田流、小野派一刀流、本覚克己流和、卜傳流などの各流派がこの居合を併伝した。 幕末以降は、武士以外の人々も学んだから「津軽のスタンダード居合」といっていい。 しかし、そのあまりにクラシ…

なぜ武芸伝書の勉強会をやるのか? 20年前にひとりで歩き出した津軽地方の古武術再起動の旅だが、 近年は多くの強力なお仲間が増えて心強い限りだ。 だが、この世界の奥深さを語り尽くすには、浅学菲才の私だけではとうてい無理だ。 また、ともすれば我々は…

林崎新夢想流居合の稽古は、今までの身体と技法を転換させていく。 同流は、脚への斬りや突きを斬り伏せる稽古が多く、剣道で、突っ立った構えになじんだ私は、身体の組み替えを迫られている。それが面白い。 「正しい」とされる直立姿勢で激しい攻防を行う…

林崎新夢想流居合をやるとハラが落ちて、腰が据わってくるようだ。それを実感できた。 昨日の本覚克己流和や、袋竹刀による剣術自由稽古での組打ちなど、対人稽古のなかでふと気づいた。 どうやら私は以前より、身が軽くなったと思っていたが、そればかりで…

「やわらは天地の和順にござりまして、万物養わるるものなり。 強きを恐れず弱きを侮らず、よきにも囚われず、悪しきにもさのみ謗ることなく、 高き賤しきそれぞれに随い応ずるの道なり」 津軽固有の柔術、本覚克己流和(ほんがくこっきりゅうやわら)の教え…

〇11月11日(土)の「武士道場」は「林崎新夢想流居合 伝書勉強会 其之弐」です! 危機の時代、津軽のサムライたちは、なにを考え、どのように生きたのか。 彼らの「心」を伝書から読み解き、彼らの「技」を形で体験し、 みなさんとともに楽しく読み解いてい…

〇定例稽古のお誘い旧弘前藩で伝承されてきた卜傳流(ぼくでんりゅう)剣術、當田流(とうだりゅう)棒術、林崎新夢想流居合、本覚克己流和(ほんがくこっきりゅうやわら)などの古流武術を中心に、心身を生き生きと豊かにしていく稽古を楽しみましょう。参…

〇10月14日(土)の「武士道場」は「林崎新夢想流居合」編です! 連続公開講座「武士道場―サムライの心と技を探る―」のごあんない 武術研究稽古会修武堂 主宰 小山隆秀 青森県弘前市の仲町(なかちょう)は、かつて弘前藩の武士たちが集住していた地区で、いま…

連続公開講座 「武士道場―サムライの心と技を探る―」のごあんない 2017年9月8日 武術研究稽古会修武堂 主宰 小山隆秀 青森県弘前市の仲町(なかちょう)は、かつて弘前藩の武士たちが集住していた地区で、いまも複数の武家屋敷が残ります。 津軽のサムライ達が…

〇定例稽古のお誘い旧弘前藩で伝承されてきた卜傳流(ぼくでんりゅう)剣術、當田流(とうだりゅう)棒術、林崎新夢想流居合、本覚克己流和(ほんがくこっきりゅうやわら)などの古流武術を中心に、心身を生き生きと豊かにしていく稽古を楽しみましょう。参…

〇「武士道場 妖怪編」のお知らせ 2017年8月12日(土)武家屋敷旧梅田家 弘前市若党町80(http://bukehouse-hirosaki.jp/aeaeccaaa/)で 「武士道場 妖怪編」開催(参加無料、講師 修武堂主宰 小山隆秀) 古代から武士は魔物も退治した。 歴史学や民俗学の研…

錦風流尺八について

2017年7月29日(土)弘前市の武家屋敷「旧梅田家住宅」にて 旧弘前藩の上級武士達が伝承してきた 根笹派大音笹流錦風流尺八(ねざさはおおねざさりゅうきんぷうりゅうしゃくはち)について、 同流の青森県技芸保持者 山田史生(やまだふみお)師範による演奏…

〇定例稽古のお誘い旧弘前藩で伝承されてきた卜傳流(ぼくでんりゅう)剣術、當田流(とうだりゅう)棒術、林崎新夢想流居合、本覚克己流和(ほんがくこっきりゅうやわら)などの古流武術を中心に、心身を生き生きと豊かにしていく稽古を楽しみましょう。参…

伝説では、塚原卜傳と林崎甚助のふたりの剣豪は、互いに交流があったという。 それが本当ならば、彼らが残した剣技も、具体的に共通する術理があったはずだ。 例えば、山形県で林崎夢想流居合を伝承されていた故奥山観禅宗家は、両雄をつなぐ具体的な技法を…

非常に多くの示唆に富む自由な打ち合い稽古だが、 それだけに、その刺激と楽しさだけに耽溺していては、だんだんズレていくこともある。 やがてそれは、怪我や加齢とともに失われてしまう。 ココロとカラダは生涯をかけて変化していくから、その年齢ごとのハ…

袋竹刀による自由攻防稽古をずっと工夫してきた。 本当に難しく、様々に模索してきた。 剣道式の相手に剣術式で対抗することも工夫してきた。 そのとき、素早いが間欠が生じてしまう「送り足」や「飛び込み足」の攻撃に対して、 古流が多用する歩み足、いや…

ときどき剣道高段者から、 「剣術は形ばかりで、剣道のように打ち合わないから痛くない」というご批判をいただく。 しかしこれは近代の誤解である。 研究史が示すように、近世初頭から各地の剣術流派は、袋竹刀を使った当てる稽古を始めていた。 我が家伝の…

定例稽古のお誘い(※会場が北辰堂へ変更)旧弘前藩で伝承されてきた卜傳流(ぼくでんりゅう)剣術、當田流(とうだりゅう)棒術、林崎新夢想流居合、本覚克己流和(ほんがくこっきりゅうやわら)などの古流武術を中心に、心身を生き生きと豊かにしていく稽古…

ここ数か月、博物館の資料整理で、美術品の梱包や輸送のプロ集団と仕事している。 そのなかの長老でひとり、見事な所作の方がいる。 他の学芸員は、貴重な資料を梱包する彼の技術に感心する。 しかし私はそれだけではなく、繊細な器物を破損しないよう、丁寧…

〇定例稽古のお誘い旧弘前藩で伝承されてきた卜傳流(ぼくでんりゅう)剣術、當田流(とうだりゅう)棒術、林崎新夢想流居合、本覚克己流和(ほんがくこっきりゅうやわら)などの古流武術を中心に、心身を生き生きと豊かにしていく稽古を楽しみましょう。参…

〇定例稽古のお誘い旧弘前藩で伝承されてきた卜傳流(ぼくでんりゅう)剣術、當田流(とうだりゅう)棒術、林崎新夢想流居合、本覚克己流和(ほんがくこっきりゅうやわら)などの古流武術を中心に、心身を生き生きと豊かにしていく稽古を楽しみましょう。ご…

武は「対立」を宿命的な課題としている。 だから稽古や試合が激しくなるほど、どうしても、いい感情ばかりではなく、負の感情も次々と湧いてくることがある。 それにどう向き合うかで、修羅の無間地獄に陥るか、文明の智慧としての武になるか分かれる。 勝っ…

弘前市一番の飲み屋街、鍛治町。 きらびやかなネオンと酔客たちで賑わう反対側に、ひっそりと福島道場がある。 小中学校時代、互いに鍛え合った剣道の強豪達はみなここで育った。 いまその稽古はなくなって、大学居合道部の稽古場となり、 最近、北文研が、…

津軽にもようやく春が来た。 深い雪に埋もれていた庭の小さな稽古場が、ようやく地表に出てきた。 またここで稽古ができる。 先日は、弘前で武学研究会を開催された光岡英稔師範と幹事S氏、外崎源人氏を我が家の稽古場にお招きして、林崎新夢想流居合の研究…