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古剣稽古日誌

古剣稽古日誌

12月9日朝、太田尚充(おおた たかみつ)先生が天へ召された。91歳であられた。 先生は、大正15年生まれ、東京高師卒で柔道八段、全日本柔道連盟参与の武道専門家であられるとともに、 弘前大学などで教鞭をとられながら、弘前藩および八戸藩の各古流武術の…

幼い頃から、祖父や父、各古流の先師達のそばで見聞きしたり、教えてもらったたくさんの武術談義や伝説、伝承がある。 そのときはなんとも思わなかったが、年齢を経てくると、いろんなことに気づかされる。またそれらは一般の方だけではなく、現代武道修行者…

10月22~23日の「ひろさきハイカラ庭園」(於弘前市「藤田記念庭園」)で「剣術ワークショップ」を担当した。(http://www.hirosakipark.or.jp/highcolor/index.html) コスプレイヤーに大人気のイベントで、会場全体の時代設定は明治大正らしい。 なぜ修武…

十代の頃から、青森県内の古武術、古武道の遺産を訪ねてまわった。 我が家と同じく、脈々と武を伝えてきたお仲間がいるはずだと。 しかし何処まで行っても、失われた跡ばかり続いた。 あたかも荒涼とした砂漠を歩いているような、己だけ取り残されたような寂…

武道史研究では「戦国末期に生まれた武芸流派は、平和な近世において実戦経験を失い、形をなぞるだけの華法剣法と化した」とよく説明する。本当だろうか。実例で疑義を呈したい。江戸時代から近代まで数百年間、津軽地方各地には「喧嘩ねぷた」「ねぷた喧嘩…

「伝統」とは、後世を生きている我々を守り、導く守護天使のような有り難い存在である。 わたしもそこで活かしてもらっている。 しかしややもすれば、己自身で考えることなく、与えられるまま、排他的な「正統性」に依存したがる怠惰な強情をも招く。 それは…

先日、鳥井野獅子踊の祭礼にお邪魔した。 同じ前近代の身体技法でも、獅子踊は、近現代武道のように、近代競技スポーツ論理で整理されたり改変されたことは少ないから、古い要素が残っているのではないか。 その教え方のなかで「腕を差し伸べれば自然と脚も…

ここ十年着ている剣道着と袴。 これで、剣術、剣道、古流居合、抜刀、棒術、槍術、柔術、現代格闘技、野稽古などいろんな稽古をやってきた。胸元の紐などは柔術稽古で何度も千切れたし、袴には真剣の突きが刺さった穴が二つある。 私にとって肉体の一部のよ…