昨日の修武堂は東奔西走。

早朝、約十名が津軽を発して、八甲田山向うの太平洋岸の米軍基地へ走り、

第27回ジャパンデーでの演武へ。

ここでは毎年、米軍基地在住のアメリカ人ファミリー達へ、各種日本文化が紹介され、交流の場となっている。

我々は参加して今年で三年目だが、発表される「日本文化」の過半数が、歌舞音曲の類であることに気づく。そのほかは生け花や茶道、書や和服が。

どれも確かに素晴らしい文化だが、「日本文化」が、それらばかりと思われては困るなあ。

また、伝統文化ばかりではなく、我々日本にとっても新文化である、よさこい太極拳演舞、フルコンタクト空手もあった。現代の「日本文化」の多様さを示している。

そのなかで、我々の古武術は異彩を放つようだ。だって普通の日本人でも縁遠い分野となってしまっているのだから。

毎年、我々の演武の回になると、なぜか多くの米国人が集まってきて、終われば写真撮影の列ができて帰れなくなる。

これは単なる日本文化やサムライイメージへの憧れだけではないようだ。

ときおり握手を求めてきたり、声をかけてくる男性のなかには、実際の戦場を経験している軍人として、武士文化への関心とリスペクトを持っている方がいることを感じる瞬間がある。

近年、日本人が競技的武道にリアルを感じ、関心を持つのに対して、外国の欧米人や実際の従軍体験がある軍人の方が、日本の古武術、古武道にリアルや精神性を感じて、関心が高いという現象を思い出し、少し複雑な気持ちになった。

さて、三沢基地演武が終わるやいなや、みんなで急いで日本海側へとってかえし走っていく。

午後は、弘前市「北辰堂」稽古風景のテレビ取材へ対応。

「修武堂」の稽古が、どれほど多彩な流派と人物がいて、楽しく深く、活動しているかは、

2014年4月8日(火)18時台放映予定の青森朝日放送スーパーJチャンネルABA

「発見!あの町この村~城下町・弘前に伝わる魂の一振り~」

http://www.aba-net.com/anomachi/index.html

をご覧くださいませ地図上の弘前市「2014.04.08放送」をクリックしてください

(※ただし、ゆえあって稽古場所は「北辰堂」ではなく、現在は違う場所へ移動しました)