宮崎駿の映画「借りぐらしのアリエッティ」に登場した大石武学流庭園「盛美園」(青森県平川市)へ庭園調査

かつて映画「崖の上のポニョ」が上映されているころ、いきなり宮崎監督ご本人とスタッフ一同がバスでやってきて取材し、そのうち映画に登場していたという。

散策すれば、まことに静謐でみずみずしい風が通り抜けていく森であり、ここで稽古したらどんなに気持ちがいいかと思った。

夜は家族で、弘前公園の夜桜を見に行った。小雨だったので傘を持ちながら散策していると、ふと、なぜ私は、杖より剣の方がなかなか動いてこないのか気づいた。

剣のとき、それを振ろうとしているからだ。

「願立剣術物語」でも「剣を近く身を遠く遣うこと」とあり、反対に「剣を遠く身を近く使うこと」を戒めている。

だれしも剣を思い切り振りたいものだ。その方が速さも斬撃力も発生すると錯覚してしまうのが人情であり、それは私だけではなく、おそらく往時だって多くの武士達はそうしていたのではないか。

でもそれはすぐに限界がやってくる。ところが一部の者たちは、それをコペルニクス的展開で打開し、流祖となったのではないか。

さっそく小学生の息子に体験させた。ただし学校の部活などで剣道をやるときは、真逆の方法が「正しい基本」とされているので、切り替えなければ全く理解されないだろうが。