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論語「子、四を絶つ。意なるなかれ。必なるなかれ。固なるなかれ。我なるなかれ。」
荘子「豈に唯だ形骸にのみ聾盲有らんや。夫れ知も亦た之有り。」
(いずれも、山田史生『中国古典「名言200」』三笠書房、2011より)
私の剣の稽古、いやそのまま、日々の暮らし、物事への向き合い方の拙さを指摘されているようで、ハッとした。
目の前で目まぐるしく変化していく相手、いや万物の流れに対し、
こうだろう、こうなるはずだ、これしかない、私が…と
己自身の小さなコダワリで、いかに目の前のすべてが見えなくなっているのか。
見えなくなることは、自他ともに世界を貧しく、苦しくすることだ。
それが闘争の場であれば、確実に命とりになったろう。
いかにして己自身を清明にし、世界の豊かさに開いていくことで、自分を超えた大きなチカラにつながっていくのか。
おそらく、そのことを切実に体認していくのが剣術だったのだろう。
そう気づいて、新たな気持ちで稽古に向かう。