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古剣稽古日誌

古剣稽古日誌

昨日は、わが実家の庭で、毎年恒例の抜刀(試し斬り)稽古およびバーベキュー大会であった。

修武堂メンバーだけではなく、弘前大学古武術研究会や居合道の学生諸君など総勢約20数名が集まり、賑やかだった。

畳表を巻いたものや、なかに真竹を仕込んだ巻き藁、100本近くを、前日から川に漬けておき、外崎源人氏の指導のもと、経験者が、初心者が、次々斬っていく。

わたしも斬らせてもらったが、真竹を仕込んだ巻き藁も、全く手ごたえがなく、両断できること、寸勁ワンインチパンチのようにほとんど振り上げず、最初から対象物に刀をつけるようにしておいて、数センチだけ刀を振るだけでも、ゴザは気持ちよく両断できることに気付けた。これは刀および全身の連動が関係する。

その後は、K氏による手裏剣講座となった。これも人気が高く、学生みなさんは興味津々楽しまれていた。

私が10代から20代のころは、この道を歩く若い仲間は皆無で、隠れキリシタンのように、ひとりで模索稽古をしていたことを思えば、これほど若い方々がたくさん関心をもって参加してくれるようになったことが信じられず、本当にうれしい。

斬り終わったゴザを片付けていると「懐かしい光景です。祖父も様々な武道を嗜んでいました」とつぶやかれた学生がいたので、これは普通の方ではないなと思い話を聞いてみると、なんと1990年代に全国的に活躍された武道家、故高橋華王師範の子孫の方だという。学生時代、私も師範の著書を何冊か勝って勉強したことがあるからご縁に驚いた。

この日の午前は、剣道部父兄会にも参加して、現代の剣道稽古の現場の状況や雰囲気を知ることができたが、その現代競技スポーツとしてのキチンとした整備、変容を前にして、わたくしの少年時代とは隔世の感を覚えた。

その一方で、もし、わが修武堂のような、来る者は拒まず、去る者も追わず、なんでも実験、挑戦してみましょうと許容してしまうユルさを見たら、現代の武道家は驚かれ、いぶかしがるかもなあと苦笑してしまった。

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