来る5月20日(金)・21日(土)。
東京都内で「第二回 弘前藩伝・林崎新夢想流居合研究稽古会」を開催する。
これは今年1月、都内で開催した同研究稽古会の続きだ。
(詳細は「弘前藩伝・林崎新夢想流居合研究稽古会」のFacebookをご覧ください)
前回は、同居合の座法や一本目ぐらいしかご紹介できなかった。
今回はその続き、二本目以降をご紹介したい。
また今回は、私とは違った視点から同居合を研究し、スキーや民俗芸能の身体技能に応用している下田雄次氏がナビゲーターとなる予定だ。
新しい視点から、新しい林崎居合の姿を発見できることだろう。
加えて後半では、この林崎新夢想流居合の難解技法を解読するための参考資料として、
我が家伝剣術、卜傳流剣術もご紹介したいと考えている。
なぜ、林崎居合の稽古会なのに、この剣術をやるのか。
その理由は我が家の歴史にある。
すなわち当家では17世紀以降、大正期まで代々、林崎新夢想流居合と卜傳流剣術を併修してきた経緯があり、父祖たちやその師弟達にとって二つの流儀は、同じ身体だったのだ。
一方で、伝説でもそれぞれの開祖は、互いに交流があったというから、もともと両流儀は親和性が高かったのではないかと勝手に推測し、私は稽古してきた。
家伝剣術の素朴すぎる稽古から、林崎居合の難解な古い所作から、
往時の武士達が遺した古い形が、いったい何を導くため、どのように構成されているのか、一緒に考えていきたい。
なお、青森県外で卜傳流剣術をお教えするのは、当家にとって近世以来、初めての行為だ。
家伝の禁を破った試みであり、悪戦苦闘している私の稽古を未整理のままにご紹介するから、あまり大人数には対応できないだろう。
よって私としては、できれば少数精鋭方式で、ある程度の人数制限も必要かなと思っている。
そして実験的な講座だから、今回が最初で最後の講座にならねばいいが…。
ご縁のある方、ご一緒できれば幸いです。お待ちしております。