10月22~23日の「ひろさきハイカラ庭園」(於弘前市「藤田記念庭園」)で「剣術ワークショップ」を担当した。(http://www.hirosakipark.or.jp/highcolor/index.html

コスプレイヤーに大人気のイベントで、会場全体の時代設定は明治大正らしい。

なぜ修武堂が招かれたのか…。

弘前藩は17世紀に、対ロシア・蝦夷地警護のため、各地から腕利きの武芸者を集めたが、それらの武芸流派は明治以降も、自由民権運動で生まれた各町道場で継承され、昭和初期までのネプタ喧嘩でも使用された。すなわち古武術は、近代の男達がみな習得すべき当たり前の嗜みであったのだ…」

ともかく、日本庭園の芝生のうえ、修武堂、弘前大学古武術研究会、青森大学忍者部、弘前大学居合道部の連合軍が、それぞれの武具をたずさえて、津軽古武術体験会を開催した。

二日間で、約百二十数名の老若男女やお子さんに、真剣試し斬り、卜傳流剣術、當田流棒術、林崎新夢想流居合、本覚克己流和、手裏剣術などをご指南した。

体験者用に二十数振りの木刀を用意したのだが、全く足りない。

いつの間にか、私の腰の得物までお貸ししなくては間に合わないほどの盛況ぶりだった。

多彩な仮装の方々がおいでになられた。大変楽しい時間だった。

明治大正期のハイカラ女学生、陸軍大将、スネーク、空条承太郎銀魂など…、

時空を超えた様々な人物たちが、一斉に、林崎新夢想流居合の立抜刀を稽古している風景は圧巻だ。

いや、不思議ではない。

津軽の人ならば、数世代前の先祖達が、当たり前に習得していた武術ばかりだから、みなさんにはそのDNAが流れている。

ただ思い出すだけなのだ。

 

(お知らせ)

明日10月26日(火)17:00からのNHKラジオ第一「先読み!夕方ニュース」(全国版)で

17:12頃、「夕方トピック・青森大学忍者部」が放送予定

http://www4.nhk.or.jp/hitokoto/x/2016-10-25/05/69943/3722993/

ついでに、津軽古武術の現在や、弘前大学古武術研究会合同演武会の告知もあります。