林崎新夢想流居合

2021年11月6日 オンライン 林崎新夢想流居合 講座開催!

(月刊秘伝「連載 津軽の剣」zoomオンライン講習会 最終回) webhiden.jp ●日時:11月6日(土) 19:30開始~20:30頃終了予定●場所:オンライン講習会(Zoomページにて)●講師:小山隆秀(修武堂主宰・弘前市無形文化財 卜傳流剣術継承者)●定員:40名(先着…

連載開始のお知らせ

BABジャパン「月刊 秘伝」2018年9月号から連載「津軽の剣」をはじめます。 北辺の土地に根差した、代々の古い剣技の伝承を引き継ぐこと、 そのことわりを、現代の社会でも活かしていくための拙い模索を報告します。 まさか、このような機会をいただけるとは…

対多数ー林崎新夢想流居合「二方詰」

武術であれば、どうしても一対一だけではなく、対多数にも向き合うことが求められてしまう。 これは大変困難な課題であり、私なども全く自信がないが、日本のみならず、世界各地の各伝統武術は大概そのことを想定している。 幼い頃は、北辰堂道場の剣道稽古…

休みの日には、弘前城跡(弘前公園)の里山ランニングを楽しんでいる。 これは若い方々と地稽古を楽しんだり、いざというときに自力でも長時間活動できる体力等を養成しておくためだ。 私はマラソンランナーになるつもりはないから、あえて自然の不整地を選…

滞りなく流水のごとく

武において間合いは最重要事項である。 いくら優れた技でも、相手にあたらなければナンセンスだからだ。 たとえば林崎新夢想流居合では、稽古の方便として、相手に密着した特殊な間合いゼロ状態を設定して、自在を求めていくが、 その一方で、いかに相手へむ…

▼(ご案内)東京で林崎新夢想流居合の稽古研究会!(主催:国際武学研究会) bugakutokyo.blogspot.jp < 武学スペシャル! 林崎新夢想流居合の身体観を紐解く稽古研究会 > 国際武学研究会光岡英稔代表師範と修武堂主宰小山隆秀とのコラボ稽古会です! 11…

林崎新夢想流居合は、弘前藩のサムライ共通の居合だ。 藩内の當田流、小野派一刀流、本覚克己流和、卜傳流などの各流派がこの居合を併伝した。 幕末以降は、武士以外の人々も学んだから「津軽のスタンダード居合」といっていい。 しかし、そのあまりにクラシ…

なぜ武芸伝書の勉強会をやるのか? 20年前にひとりで歩き出した津軽地方の古武術再起動の旅だが、 近年は多くの強力なお仲間が増えて心強い限りだ。 だが、この世界の奥深さを語り尽くすには、浅学菲才の私だけではとうてい無理だ。 また、ともすれば我々は…

林崎新夢想流居合の稽古は、今までの身体と技法を転換させていく。 同流は、脚への斬りや突きを斬り伏せる稽古が多く、剣道で、突っ立った構えになじんだ私は、身体の組み替えを迫られている。それが面白い。 「正しい」とされる直立姿勢で激しい攻防を行う…

林崎新夢想流居合をやるとハラが落ちて、腰が据わってくるようだ。それを実感できた。 昨日の本覚克己流和や、袋竹刀による剣術自由稽古での組打ちなど、対人稽古のなかでふと気づいた。 どうやら私は以前より、身が軽くなったと思っていたが、そればかりで…

〇11月11日(土)の「武士道場」は「林崎新夢想流居合 伝書勉強会 其之弐」です! 危機の時代、津軽のサムライたちは、なにを考え、どのように生きたのか。 彼らの「心」を伝書から読み解き、彼らの「技」を形で体験し、 みなさんとともに楽しく読み解いてい…

〇10月14日(土)の「武士道場」は「林崎新夢想流居合」編です! 連続公開講座「武士道場―サムライの心と技を探る―」のごあんない 武術研究稽古会修武堂 主宰 小山隆秀 青森県弘前市の仲町(なかちょう)は、かつて弘前藩の武士たちが集住していた地区で、いま…

伝説では、塚原卜傳と林崎甚助のふたりの剣豪は、互いに交流があったという。 それが本当ならば、彼らが残した剣技も、具体的に共通する術理があったはずだ。 例えば、山形県で林崎夢想流居合を伝承されていた故奥山観禅宗家は、両雄をつなぐ具体的な技法を…

袋竹刀による自由攻防稽古をずっと工夫してきた。 本当に難しく、様々に模索してきた。 剣道式の相手に剣術式で対抗することも工夫してきた。 そのとき、素早いが間欠が生じてしまう「送り足」や「飛び込み足」の攻撃に対して、 古流が多用する歩み足、いや…

弘前市一番の飲み屋街、鍛治町。 きらびやかなネオンと酔客たちで賑わう反対側に、ひっそりと福島道場がある。 小中学校時代、互いに鍛え合った剣道の強豪達はみなここで育った。 いまその稽古はなくなって、大学居合道部の稽古場となり、 最近、北文研が、…

津軽にもようやく春が来た。 深い雪に埋もれていた庭の小さな稽古場が、ようやく地表に出てきた。 またここで稽古ができる。 先日は、弘前で武学研究会を開催された光岡英稔師範と幹事S氏、外崎源人氏を我が家の稽古場にお招きして、林崎新夢想流居合の研究…

東京での「弘前藩伝・林崎新夢想流居合稽古会」が、盛会のうちに終了した。 今回は北文研が主催だった。私は修武堂代表として後方支援にまわった。 是風会の高無宝良師範、天然理心流武術保存会の加藤恭司代表師範、日本武道文化研究所川村景信師範ら、多く…

(小山百蔵英正「居合掌鑑(林崎新夢想流居合)」小山秀弘(卜傳流剣術宗家)蔵) 2月11日(土)東京での林崎新夢想流居合稽古会。修武堂 | お知らせ このような津軽で熟成された古流を首都圏で稽古できる機会はほとんどない。また、近現代以降に定着した、…

長い風邪から、10日ぶりに体調が戻ってくると、心身の変化がありありと感じられ面白い。 せっかくの機会だから、内観し、観察している。 重い肉の塊だった全身の重さが消え、別人の体を借りてきたような軽やかさを覚えてきた。 両肩の詰まりが抜け、柔らかく…

家伝の卜傳流剣術伝書では、全身各部同士と大地との「権衡」を説く。それが失われると体に負担がかかり、道具の重さを感じると説く。 これはおそらく当流だけではなく前近代の諸流にも共通していた。もちろん林崎新夢想流居合にもだ。 だが、現代の武道稽古…

「わが市は、武士が発祥したところだ(!?)。だから武道の基本をきちんとやらなくてはならない。よって昇級試験のランクを細かく設定した。」 という、全く奇想天外な講話が、津軽でも生まれてきた。 「武士が発祥したところ」など、特定の市町村に限定で…

家伝卜傳流剣術「変形(へんぎょう)」はまことに不思議だ。 その名のとおり、まさに変形、異形の技だ。なかでも三本目は全く不明だった。 しかし昨夜、いつものように居間で、袋竹刀を振っていたら、次々面白いことが見えてきた。 試しに、剣道部帰りの愚息…

三尺三寸の長刀を操る林崎新夢想流居合は、とことん座って基本を覚えてから、やっと立って稽古する。いかにも、前近代の東アジア的な身体技法か。 そこから導かれる身体とは、いったいどのようなものであろうか。 かつての津軽では、多くの弘前藩士達と近代…

中学生の息子が、全国から強豪が集まる剣道の練成会に参加した。 しかし、幼い頃から剣道よりも、古流の剣術や居合、柔術等、多彩な稽古を楽しんできた彼にとって、剣道の技法は不慣れな面が多い。 なぜそのように育てたのか。 実は、私自身、剣道稽古の比重…

謹賀新年。実家では毎年恒例、剣術を活かした餅つきをやる。 お供えを作り、庭の稽古場の神棚へ。 その後、父と妹、愚息と我で剣術や剣道の稽古となる。 袋竹刀や木刀を用いて、父による様々な理合の実技指導だ。 剣道教士八段の父は、毎朝、北辰堂の剣道稽…

武も、剣も、安全な現代社会では「無用の長物」と思う方もおられよう。 しかし私は、この現代生活だからこそ、ますます重要性を増している、と感じている。 生命力を豊かに、濃くするためにも。 そのひとつが、人と人との関係の持ち方だ。 我々は、互いの間…

三尺三寸の長剣を抜く林崎甚助の居合。 その流れを汲む方々が集った「全国古流武術フォーラム2016 in 山形」 そのレポート『月刊 秘伝』2017年1月号(http://webhiden.jp/)が発売された。 各方面で大活躍中の「日本武道文化研究所」が主催。 誠に画期的な試み…

12月9日朝、太田尚充(おおた たかみつ)先生が天へ召された。91歳であられた。 先生は、大正15年生まれ、東京高師卒で柔道八段、全日本柔道連盟参与の武道専門家であられるとともに、 弘前大学などで教鞭をとられながら、弘前藩および八戸藩の各古流武術の…

吹雪の津軽から、小春日和のような八戸市へ。 十和田湖の創造神話で活躍した南祖之坊(なんそのぼう)。 彼が修行したという真言宗の古寺へ。 伝統に閉じこもることなく、様々な活動を創造して、現代に向き合っている若い副住職にお会いできた。 その姿勢に…

bugakutokyo.blogspot.jp 先日、国際武学研究会光岡英稔師範による稽古会に参加させていただいた。 人間の身体は、もともと左右非対称であり、それぞれ異なる特性と機能がある。 という、大きな示唆をいただいた。光岡師範に深く感謝申し上げたい。 以前、な…