読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

古剣稽古日誌

古剣稽古日誌

この10月は、己のルーツを巡る旅となりそうだ。 まずは明日から、家伝卜傳流剣術、その開祖が生まれた茨城県鹿島神宮の全国大会へ出場。 その翌日は、同剣術を津軽に根づかせた弘前藩家老、棟方作右衛門の墓調査へ。 (なお棟方家は、弘前藩の忍者集団「早道…

武であるからには、必ず、我と相反して変化する相手がある。 己ひとりや、静止物相手だけで完結する稽古では、実際の闘争で大きな錯誤を生むだろう。 そのためか、林崎新夢想流居合の稽古では、必ず一人か二人の相手を付ける。 そのうえでこの居合には、居合…

津軽地方在住で、もと本覚克己流和師範であったK先生からいただいた、旧弘前藩の「林崎新夢想流居合 極位秘術 唯授一人目録 向次第」(巻子本)1巻の写真である。 このほかに4巻あったが、秋田県在住の居合道高段者の求めに応じて、寄贈されてしまったとい…

十代の頃から、青森県内の古武術、古武道の遺産を訪ねてまわった。 我が家と同じく、脈々と武を伝えてきたお仲間がいるはずだと。 しかし何処まで行っても、失われた跡ばかり続いた。 あたかも荒涼とした砂漠を歩いているような、己だけ取り残されたような寂…

今日、外崎源人氏と青森大学忍者部へ、 家伝剣術と林崎新夢想流居合の指導でお邪魔した。 弘前藩の忍者「早道之者」を率いた中川某らは、 林崎新夢想流居合や當田流、本覚克己流和など、普通の藩士達と同じ武芸を習得し、藩主前の武芸高覧でも披露していた記…

古来から、兵法や武の先達の多くは、豊かな都ではなく、様々な困難を抱えた地方から生まれてきた。 逆に、近代以降の武道・武術は、すべてのものごとと同じように、メディアと消費者が集まる中央発信型が多くなった。 しかし近年は、日本各地の「地方」でも…

林崎新夢想流居合。 三尺三寸の長大な刀で稽古した後、常寸刀に持ち替えて家伝剣術をやる。 不思議と自分が変わっているようだ。 いつもの形を遣っても、全く違う姿が出てきたり、いままで気づかなかったことが出てくる。 ところで、愚鈍な私は、いくら懸命…

来る10月8日(土)、山形県村山市武道館にて「全国古流武術フォーラム2016-林崎甚助の居合を探るII-」(日本武道文化研究所 主催) (http://hayashizakishinmusoryu.jimdo.com/event/event3/)が開催される。 今回のフォーラムでは、私も、弘前藩の林崎…

なぜこんなに林崎新夢想流の形は、所作は、あまりに不可解で難しいのか。 先日も現代武道師範にご覧いただいたら「なんであんなに接近して抜くのか」と不思議がられた。(その理由については何度も説明したからここでは割愛し、10月8日の「全国古流武術フォ…

特別展「刀剣魂」が盛況のうちに無事終了した。 皆様からいただきました多大なるご支援に深く感謝申し上げます。 各方面からお借りしてきた数十振りの貴重な刀剣類。 一期一会、これらすべてにお会いできることはもうないかもしれない。 一振りずつ伏し拝ん…

日本武道文化研究所 「全国古流武術フォーラム2016-林崎甚助の居合を探るII-」のご案内 2016年10月8日(土) 山形県村山市の村山武道館にて 林崎新夢想流、田宮流など 林崎流の居合に関する研究会(午前)・稽古会(午後)を行います。 観覧無料の展示もあり…

先日、日本武道文化研究所のお手伝いで、秋田県角館市武家住宅街へ、武術史料調査へ行く。 もと林崎流居合師範家を訪ね、各流伝書類や刀剣類を拝見し、お話をお聞かせいただいた。 次々と出てくる武芸伝書のなかには、林崎流はもちろん、日下新流等の柔術に…

父祖たちが創設した北辰堂道場は、133年目を迎えた。 社会とともに変化してきた道場の式典で、いろいろ考えさせられた。 自分の道は自分の考えで決めたい、と焦るものだが、たいていそうはいかない。 多くの場合、世界の万物は、己の意思にかかわらずに動い…

最近、毎日のように炎天下の弘前公園をランニングしている。 何かあったとき走れる身体、そして地稽古(自由稽古)の体力養成も兼ねて。 照りつける太陽、気温30度越え、体力の消耗は激しく、カラダが重くなっていく。 そうなると翌日も走るのが嫌になって、…

この時代に剣をやることに、何の意味があるのか。 幼い頃からずっと悩んできた。 どの書物にも、どの先生にも納得できなかった。 だから、己の答えは、己で見つけるしかないと。 そのうち、少しさかしくなり、答えらしきものを取り繕うようになった。 それで…

お盆で実家に帰省。 約200坪の庭は、あまり手入れしていないから、様々な高低の植物が生い茂り、よく野鳥もきて、植物園か雑木林のようだ。 新興住宅から見えないので、半裸で素足に草履履きになって、思い切り野稽古。 素振りだけではもったいない。真剣や…

家伝剣術は、一世紀近く、家人以外にお伝えすることがなかったため、私は「教え方」を知らない。 祖父や父からも、言葉少なく、五歳の頃から、ただカラダで習ったから、どう習ったのかよく覚えていない。 おそらく前近代の武術、技芸はみんなそうだろう。わ…

武を、若い頃だけの腕自慢や競技大会の思い出だけで終わらせるのは、もったいない。 生涯をかけて、ココロとカラダを養っていく、深い喜びに、 そして、試合コートや道場より遥かに広い、この日常を生きていく糧とするために。 まずはじめに、我々人間は、体…

〇定例稽古のお誘い旧弘前藩で伝承されてきた卜傳流剣術、當田流棒術、林崎新夢想流居合などの古流武術を中心に稽古します。ご関心のある方はどなたでも参加できます。初心者も歓迎いたします。(小学校高学年以上、見学も可)。 ・日 時:2016年8月6日(土…

近代以降、日本刀は武具としての実用性を失なった。 よって現代は、日本刀を「美術工芸品」としての鑑賞することが、あたかも唯一無二となり、それを知らない私のような者など論外だ、といった雰囲気まであるようだ。 対照的に、武具としての日本刀の知識や…

住む場所には、何かしらご縁があるものか。 実家の横を小さな用水堰が流れている。 その幅は数メートル。飛び越えた川向いは、故笹森順造師範の生家だ。 また反対側には、同じ小野派一刀流故高杉健吉師範の子孫家がある。 また近くには、家伝剣術および林崎…

我々、武道・武術の修行者は「正しさ」に憧れすぎることがある。 「正しさ」こそ強さだ、段位だと、己の尊厳のもととし、ときにそれに居着いて他人を睥睨(へいげい)してしまう。 さらにロマンとして「城下町だから、武士の街だから、武道の正しい基本をや…

「仮想現実」(VR)が、現実と人工的に作られた「現実」をチェンジすることだとすれば、 いま流行りの「拡張現実」(AR)は、現実の一部を強化、改変することだという。 聞こえはいいが、つまり「本当の現実が見えていない」ということではないかいな。 なら…

特別展「刀剣魂」が開幕するやいなや、急に引っ越しすることになった。 オール電化、屋内の冷暖房、空調、換気システム、調光、セキュリティのすべてが機械管理。 おそらく現代では一般的な住宅なのだろう。 しかし、旧弘前藩時代からの武家住宅で生まれ育っ…

近年、剣道をやっている青少年が「面タオル」という。いったいなんだ。 よく聞くと「手ぬぐい」のことだった。 毎朝、剣道を教えてくれた明治生まれの祖父も昭和初期生まれの祖父も、そんな名前はしゃべったこともないし、聞いたこともないぞ。 「伝統」の世…

わたしたちが暮らしている土地ごとに、それぞれ固有の伝説や伝承があった。 私が専攻した民俗学では、足で歩き、そこに住む人々から聞き取り、記録していく。 その伝説や伝承の真偽はわからない。 しかしどれも、そこに住む人々にとってはかけがえのないレジ…

まるで、少年時代に夢中になったジョン・クリストファーの小説「トリポッド」の冒頭が現実化されていくのを見ているような不安がある。 自分の代わりとなるアイコンが増え、バーチャル空間と現実がますます融合していくいま。 なにが本来なのか、何のために…

人の振り見て、我が振り直せ。 私だけではなく、誰しもひとは、いつも同じ問題にぶつかることが多いのだろう。 実はそれは、己自身の個性ゆえ、引き寄せてしまっている場合が多いのではないか。 他人には、その様子がすぐに見えるが、我がことになると、なか…

〇定例稽古のお誘い旧弘前藩で伝承されてきた卜傳流剣術、當田流棒術、林崎新夢想流居合などの古流武術を中心に稽古します。ご関心のある方はどなたでも参加できます。初心者も歓迎いたします。(小学校高学年以上、見学も可)。 ・2016年7月23日(土…

世の中はさらに暗く、風雲急を告げていく予感がする。 世のあちこちで、ますます拘束が強くなっていくだろういま、非力な私ができることといえば、己を見失ない、流されてしまわないよう、 目前の世界に直接向き合っている、この我が心身の規矩、位を、しっ…

近年ふるさとの古武道、古武術に、様々な方々が関心を持ち、参加してくれるようになった。特に若い学生さん達が真剣に稽古されるようになった。大変喜ばしい。我が家だけで稽古していた幼い頃からすれば、隔世の感がある。様々なご縁をいただくなかから、私…

〇定例稽古のお誘い旧弘前藩で伝承されてきた卜傳流剣術、當田流棒術、林崎新夢想流居合などの古流武術を中心に稽古します。ご関心のある方はどなたでも参加できます。初心者も歓迎いたします。(小学校高学年以上、見学も可)。 ・2016年6月18日(土…

刀はそれを帯びる者、操る者の心身を整えてくれる。何も「人間形成の道である」という近代の観念論ではない。それは私も実感がない。そうではない。拙い我が稽古を通じた肉体の実感そのものだ。おそらくこれは、やってみればどなたでも、すぐに感じられるこ…

東京での「第二回 弘前藩伝 林崎新夢想流居合研究稽古会」が無事、終了した。 前回の第一回は修武堂外崎源人氏が幹事役を、今回は、新しい組織を立ち上げた下田雄次氏が主催された。いずれも是風会高無宝良師範と文武研川村景信師範のお導きをいただたく。 …

〇定例稽古のお誘い旧弘前藩で伝承されてきた卜傳流剣術、當田流棒術、林崎新夢想流居合などの古流武術を中心に稽古します。ご関心のある方はどなたでも参加できます。初心者も歓迎いたします。(小学校高学年以上、見学も可)。 2016年5月28日(土)…

※もうすぐ締切り。お問合せは www.tabisuke-hirosaki.jp

いよいよ本日5月20日夜、東京での「林崎新夢想流居合研究稽古会」が始まる。近代以降、多くの武道、武術が西欧の合理的思考、競技化のため、整理・変容してきたなか、北奥の津軽で、誰からも注目されることなく、黙々と伝承されていた日本最古級の居合だ。手…

最近、再びランニングを始めている。いまから陸上競技を目指しても無理で、単なる健康法や気分転換にしかならない。それでも、天変地異が連続している現代では、整地やアスファルト上での走りや歩行に習熟するよりも、どこでも場所を選ばず、息長く走り、歩…

我々の一般的な稽古では、あらかじめ武具の、心身の扱い方に「正しい基本」や「正解」があり、固定してしまっている。古流も、近代現代武道も。「正解」にはそれなりの意義と実績があり、我々を安心させてくれるが、本来、これほど複雑かつ多様な現実世界で…

第2回 刀剣ツアーin青森 青森県弘前市の旅行代理店 たびすけ(合同会社西谷)

来る5月20日(金)・21日(土)。東京都内で「第二回 弘前藩伝・林崎新夢想流居合研究稽古会」を開催する。これは今年1月、都内で開催した同研究稽古会の続きだ。(詳細は「弘前藩伝・林崎新夢想流居合研究稽古会」のFacebookをご覧ください)前回は、同居…

連休中いろんなことがある。まずは忍者ブームのこと。ある大学から旧弘前藩の忍者のことを尋ねられた。この津軽でも忍者の実像は全く不明であり、一般市民の間でも、風呂敷をかぶって走り回るような通俗的イメージしか残っていない。しかし実際には当藩にお…

古流武術において「外之物」「外物」(とのもの)とは、他流から導入した技や、日常の護身術や知識などのことを意味することが多い。特に日常の護身術や知識については、近代以降、歴史小説などが注目して題材に取り上げることはあっても、武術・武道修行者…

※観覧無料、事前予約不要。当日の演武流派について一部変更することがあります。

美術工芸品としての刀剣は好きだが、その武具としての操作方法に全く関心がないうえに、その操法に習熟した武芸者をさげずむ方もいるようだ。先日も、美術工芸品としての刀剣知識に精通し、多くの貴重刀剣を所有、管理していることにかなりの誇りを覚えてい…

つくづく形の稽古は難しい。師匠である打太刀の器が試される。予定調和の外形をなぞるだけの体操になるのはいけない。だが、単なるつぶし合いになってもいけない。打太刀は師匠がやるのがいい。それはなぜか。それは打太刀が、弟子である仕太刀を導く役目で…

〇次回の稽古 (1)定例稽古 4月24日(日)13時~15時 青森県立弘前中央高校4F武道場 旧弘前藩の卜傳流剣術、當田流棒術、林崎新夢想流居合などの基本稽古をします。 (2)特別「武家屋敷」稽古 4月30日(土)13時~15時 武家保存住宅「梅田家」(青森県…

www.kendo.or.jp 「月刊 剣窓」平成28年5月1日号(最新号) 私の父、剣道教士八段・卜傳流剣術宗家 小山秀弘による 「剣豪探訪記15 津軽の剣豪たち」が掲載された。 17世紀に活躍した、 林崎新夢想流居合 常井喜兵衛、 當田流 浅利伊兵衛と一戸三之助、 そし…

うち続く熊本・大分の大地震の甚大さに胸つぶれる。修武堂九州支部長M氏も、熊本でこの大災害と闘っておられるはずだ。皆様のご無事をお祈り申し上げます。一方、我が津軽では暴風雨。方々でサイレンが鳴っている。東日本大震災もそうだったが、なぜ我々はこ…

〇定例稽古のお誘い旧弘前藩で伝承されてきた卜傳流剣術、當田流棒術、林崎新夢想流居合などの古流武術を中心に稽古します。ご関心のある方はどなたでも参加できます。初心者も歓迎いたします。(小学校高学年以上、見学も可)。 2016年4月16日(土)…